歯車が狂い始めたのはここからか?小学生時代。

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一戸建てに住んでいた私たち。 いつもと変わらず仕事帰りの父と夕飯を用意していた母が二階で喧嘩を始めました。 むしろ、この時には喧嘩と言うより一方的な暴力でしかありませんでした。 殴る 蹴る 縛る 叩く わかりません。 なぜ、そんなことになっているのか、いくら高学年に入っているからと言ったって所詮小学生… 異様な光景を目の当たりにして怖くなった、私は近くに住む祖母に泣きながら連絡をしました。 「早く来て、助けて」 その時階段から何かが転がり落ちてきました。 母です。 階段の上では、荒く呼吸をする父が居ます。 父が蹴り落としたのです。階段から母を、正面から蹴り上げ受け身がとれないまま落ちたのです。 わき腹を抑えてうずくまりながら泣く母。それを見て自室へ戻る父。そこへ祖母が到着し、私が状況を説明するも祖母はこの一大事を公にしないことしか考えていませんでした。 「そんな大げさに騒がないの!」 「たかが打撲でしょ!どうせあなたがまた怒らせたんでしょうが!」 そんな言葉しか母にかけない祖母に幻滅しました。しかし、あまりに尋常ではない痛がり方だったためにやむを得ず、という感じで母を病院に連れて行った祖母。 家で留守番をした私は後々母に聞いたことですが、病院では母に喋らせず階段から足を外して落ちたと祖母が言ったそうです。家庭内暴力を公にしたら父の立場が、そして事故にしておかないと医療費がかかるからと、一方的に話して医者も違和感を感じつつも納得したようです。 結論はわき腹の骨折でした。 この事があってから……、私は外で人をいじめるようになりました。
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