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先輩が卒業をして私が中三になった夏。引退を間近に控えた部活に先輩がOBとして遊びにきていました。
出入り口付近にて座って休憩をしていた私は、何の気なしにボーっとしてました。
いつの間にかすぐ近くにあき先輩が立っていました。
私が邪魔で出入り口の扉が開けられないのかと思い、とっさに場所を移動しようと立ち上がった時にふと腕を掴まれ、頭をポンポン、と叩かれ、一言
“がんばれよ”
急な出来事に驚いて何も言えない私を置いて帰ろうとする先輩。この後の行動は全然記憶にないのですが、一つだけ覚えているのはたった一度だけキスをしたこと。教室かロッカールームか、校内のどこかのカーテンに隠れて最初で最後のキスをしました。
先輩も私を気にしてくれていたそうで、密かに想いは通じ合っていたのです。
しかし、この時には一年以上の月日が経っておら、私には彼がいたのでどうなることもありませんでした。
とても切なくて、大切な記憶です。
そんな恋をしながらも…
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