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バスがふるさとキャンプ場に着き俺は急いで運転手にありがとうと言ってバスから降り深く息を吸った。
「着いたなー、島谷」
俺はバスの中の時のそっけなく会話した自分と今の明るい俺を比較せずにはいられずにいた。
さすがに駄目だったかな。
俺は心の中で後悔した。
が、島谷はまた普段通りに会話をしてきた。
「ねー、着いたね。二時間もよく耐えたね」
「酔い止め忘れなきゃ二時間何てそれこそどうってこと無かったよ」
島谷と話ながら俺と赤班の皆は各々のコンロの周りに集まった。
「えー、では今からバーベキューを始めます。調理係は食材を取りに来てー。後の人はコンロに火を点けたりと各々の仕事をしてください」
織田先生は手でメガホンを作って生徒達に言った。
キャンプ場は案外良い環境で皆はビックリした。
左には底が見える川。
右には森。
前には山。
後には少し先に止めたバスが。と良いかんじだった。
「じゃ、取ってくるね」
島谷は同じ調理係の島田と食材を取りに言った。
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