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――1時間後――
「……なぁラルド……いつまで続ける気なんだ?」
あれからずっとラルドが僕の尻尾でじゃれているため服従のポーズなのはもちろん、ラルドが僕の体に乗っているため身動きが取れない。ちょっと重いし…
……それに尻尾が誘っているようにゆっくりゆっくり左右に揺れていてだんだん気が気でなくなりそうだ…
「んー……ダイチはやめてほs「止めてくれ」」
こっちに向き直り、顔を膨らませながらしぶしぶ僕の体から降りた。そんな顔を見て微笑をもらす。
僕はラルドが乗っていて体毛が不並びな部分を舌を使って整えてゆく。自分でしていて"ねこみたいだなぁ"とか思っていたり。まぁ、実際はねこになっているのだが。
そう言えばどうしてねこになっているのだろうか。体毛を整えながら再び考える。
「……あ゙」
自分でもそんな声出したのかって思うほど低くて野太い声がでた。…じゃなくて、ねこになったであろう原因を思い出した。うわ…ラルド引いてるよ……
「だ……だいじょう…ぶ?;;」
目頭に涙を溜めながら一歩一歩歩みよってくる。明らかに歩き方がぎこちない。
てかお前が大丈夫か?
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