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「ち、ちなみに、先生のどこが美人かも教えてくれたら、今日の補習は短くなるかも知れませんよ?」
大人と言われた嬉しさが収まらぬまま、続けて聞くセーラ。
日頃から子供っぽいと言われてきたため、「可愛い。」と言われることはあっても、中々「美人。」とは言われないのだ。
「そりゃあ全部ですよ!その金のロングストレートから、整った顔。少し切れ長な青の瞳に、高い鼻!主張し過ぎない胸(推定:D)に見事なくびれ。引き締まったヒップにすらりと伸びた脚!どれをとっても美人じゃないですか!」
「そ、そんなに褒められると照れますね…。分かりました!素直でいい子な海津君に免じて、今日の補習はセーフで延長無しです!」
海津の褒め殺しによってすっかり気分が良くなったセーラは、ニコニコしながら宣言する。
「さっすがセーラ先生!話しが分かる!!」
「当然です!さぁ、じゃあ早速始めますよ?」
「はーい、りょうか~い。」
こうして、海津の補習が始まった。
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