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「あ」
バキン、と音を立てて携帯は真っ二つになってしまった。
目を丸くして、バラバラと落ちていく破片を見る。
驚き過ぎて、何を言うべきか判らなかった。
しばらくして、折れた携帯を持ったままのヒデオの顔を見上げると、彼は蔑むような目であたしを見ていた。
「お前ね、俺といるのによくあいつからのメールなんか見れるな」
言われて、ようやく判った。
携帯のビール漬けがあまりにショッキングで、頭から抜けていた。
メールを送ってきたのはリュータロー。
あたしの、昔のカレシだ。
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