第二章 O型渡邊の自爆退社

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第二章 O型渡邊の自爆退社

渡邊 奈々子 45歳 既婚者 子供2名 2000年4月に新規スタッフの一人である彼女は45歳のわりにスッキリと長身163cmにスリムな体型である。 かなり遠い過去に焼いたと思われる色黒肌を残し「若いときはイケイケ」オーラを老いた現在でも放し続ける。 渡邊は知れば知るほど面倒な女でもある。 服装もオシャレでパンツにしてもスカートにしてもウエストが総ゴムなど絶対に着ない。渡部は自慢のスタイルを前面にアピールするようなフィトするピッタリな服を好んで着ていた。 ヒール・パンプス・ロングブーツとてもじゃないがスーパーに勤めるパートの「おばちゃん」とは言えないような服装である。 バージニアスリムと100ライターを無造作に仕事用の鞄に入れて休憩時間は一服。 さすがタバコを吸う姿もネンキが入っている。 カッコ付けでタバコ吸うような女性はオシャレな可愛いタバコケースに入れてライターも電子ライターと自分専用スタイルを作りはじめる。 渡邊は違った!タバコは渡邊!渡邊はタバコと言った空気を漂わせている。 少し焼けた長い指でタバコをガッチリと挟み思いっきり肺まで吸って鼻から煙を出す姿は見事。 しかも社員だけが集まるバックヤードに混じり渡邊は男連中と一緒に一服している。 もはや彼女は社員と同化していた。 そんな渡邊は見た目同様にサバサバとした性格だった。 というよりもサバサバとした性格を演じていると言った方が合っている。
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