第二章 O型渡邊の自爆退社

2/7
前へ
/17ページ
次へ
「私はO型だから おおざっぱなの。 細かいコトとか大嫌い」 口癖は「O型だから・・・」O型に誇りに思い思いO型であることを愛する渡邊。 細かいコトは気にしない!と言いながら給料明細に特に金関係については細かにチェックしていた。 例えば業務時間が1時間でも付け忘れていれば目尻にシワを寄せてレジチーフを飛び越え直に店長に詰め寄る。 時給に関しても勤務して半年で 「私はチェッカーの誰よりも細かい仕事もしている!他のメンバーが出来ない作業も私はできる!時給がオープン当初の900円はオカシイ!」 渡邊はキツイ性格を前面にアピールである。実際に渡邊は自分自身をパートと思ってないほど仕事に対する思い入れも強い。 自分から何でもこなして他人に自分が教えてあげることを好むタイプ。 そんな渡邊にチェッカーのメンバーも文句を言うこともない。 言ったら100の言葉が返ってくることは「サイオス」の社員全員分かっている。 もちろん同期で入社した仲間も同様である。入社して半年でギクシャクしたら何の為にオープニング入社したのか分からない。 他のメンバーは違う意味で大人である。 2000年 10月 半年渡邊はチェッカーのリーダー的(ボス)の地位を明確にする。しかし一方ではウザイ女性の存在にもなる。そんな渡邊ではスーパー常連客はチーフと勘違いするまでに固定客を作る。 営業能力は下手な社員よりも上である。 恐るべき「おばさんパワー」炸裂に店長は強くも言えず渡部の御機嫌取りをしていた。 しかし本人いわく「おばさん」とは思っていない。 女を「捨ててない」そんな態度はレジ作業から感じとれるのである。 レジを打ちで商品を読み上げする姿はイロケを感じさせるように独特な音程で語尾を上げて読み上げする癖が渡部にはある。 「380えぇ~ん!」 「198えぇ~ん!」と「えぇ~ん!」の発音はレジメンバーでも影でマネされるくらい個性的な発音。 この変な癖そのものが「おばさん」である。こんな渡邊ではあるが業務に関しては熱いオーラでこなしていたが勤務後(プライベート)の話になると眉間にシワを寄せて不機嫌そうな顔で力強く話しだし止まらない
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加