第一章「ヒトラー石川帝国」

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社員でありチェッカーチーフの石川律子の指導に耐えられなくなり辞めるパート達に石川本人に文句を告げる人間などいない。 店長としては薄々感づいていたものの ヒトラー帝国を滅ぼす度胸と誠意はない。 石川ヒトラー帝国は永遠と続くように思われ残留のパート達も覚悟を決めた開店して3ヶ月が過ぎた頃に朗報が流れた。 「石川がアドバイザーに昇格する?!」 薄暗い空に明るい日差しが射したように誰もが満面の笑みとなった。 歯を食い縛り残留したパート達は今日まで耐えたことは間違ってはいなかった。 「残念です!開店当時から一緒に働いてきたチーフでしたから寂しいですけど、これからも頑張って下さい。これ私達チェッカー全員の気持ちです。」 昼と夜の部は一丸になって贈り物を渡した。 普段は働くことも少なく会話も乏しい関係である昼と夜のバイトやパート達だが胸に秘めて
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