VS教育実習生

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窓へ向けていた顔を 正面へと戻し、 私は再び歩き出す。 すると、 前方から誰かがやって来るのが視界に入った。 そのとても小柄な初老の男は、 ピョンピョンと飛び跳ねるようにして こちらに向かって 歩いてくると、 私の目の前で立ち止まった。 「教頭先生、 おはようございます!」 私はニッコリと微笑むと ハキハキとした声で 挨拶をした。 「おはようございます。 朝から元気一杯ですね。 今日も一日 頑張っていきましょう。」 教頭先生は 小人(コビト)の様な 高い声でそう言うと、 ニッコリと微笑みを返して 私の横を通り過ぎて行く。 私は振り向き、 とても小さな身体で 一生懸命ピョンピョンと飛び跳ねながら歩き去っていく 教頭先生の背中を 見送った。  はぁぁ~~~ ///     カワユス💓 小動物を見て 心がほんのりと癒された私は、 再び教室へと向かう 一歩を踏み出した。
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