“瞳孔反射の虹” 紅 美鈴

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まぁ、その点じゃお嬢様はまだ マシな方ですかね…はい “暇つぶしよ!暇つぶし!” と称して ある日に妹様が 庭の花園を 切り刻んで遊んでいた所を目撃した事がある。 …その時ちょっとした事件が 慌ててすぐ止めた際に 誤って、妹様の一撃を腕に すぱっ と受けてしまったのだ その時 妹様はすぐに わたしを不意に傷つけたことに 一生懸命謝ってくれました。 ――でも 花を切り刻んでいたことを尋ねると、笑顔で ああ言ったんです。 もう紅魔館の皆様共々 数百年 ほどの付き合いになりますが… やはり妹様のこの 情緒不安定ぶり というか―― 純真無垢、といいますか? その処遇には皆が手を焼いているというのが 現状なのです。 少なくとも 件の異変以来は快方に向かいつつはあるのです もちろん。 そんな妹様の教育係が わたしに任されている というのは また別の話ですが… 『ねぇねぇ遊ぼうよ!』 花壇の周りを、箒で掃きながら 色々と 空想していると 妹様の無邪気な声が わたしの脳内で反芻する。 昔は、懐きもしなかった妹様が 今では!可愛い495才児―― といった感じでしょうか? 「…ふふ」 少し 融通の効かない所は ありますけれど。 そんな妹様の成長ぶり―― 美鈴は微笑ましい限りですよ。 あははっ! なんちゃって~ 恥ずかしいですよもぅ! 「――美鈴ちゃん。」 あwEっうわぁ!! びび…びっくりしたあ!! 花壇の花が喋った?! …ってなんだ~ 正体は、花壇の向こうに居た咲夜さんじゃないですか~ いつものメイド服を着た…今日は機嫌が良さそうです! ――そんな咲夜さんが 花壇の影から ひょっこりと顔を出した。 「ありゃ咲夜さん… 今日はまた ずいぶんと お早いお目覚めですねぇ~!     ん?   」     ちょっと待って下さっ… 美鈴――えっ? その後なんて言いまし…えっ? さっ咲夜さん…? 何でそんな笑顔が眩しry えっ? 「話があるの美鈴“ちゃん” じゃ、後で館に入ってきてね~」 バターン  ゑ?咲夜さ…なん…だと…?  
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