球技大会~愛?の一撃~

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 うちのクラスの女子はなかなかレベルが高く、かなりの目の保養になっているわけだが。  その中でも、一際男子の視線を集める女子が三人いた。 「和泉って、なんであんな完璧なんだろうなー」 「頭良し、スタイル良し。まさに高嶺の花だな」  まずは一人目。  清楚な印象を与える長い黒髪を後ろで一つにまとめ、さっきから何発もバレー部顔負けのスパイクを決めているモデルにも間違われそうな美女。  要は沙耶だ。  制服の上からでも分かるほど綺麗なボディラインは、今日はジャージということで余計に際立っている。  シャツだけの上半身なんてもはや兵器と呼べるくらいの破壊力を誇っていて、どうしたらあそこまで悩ましい体つきになれるのかと真剣に考えさせられる。  次に二人目。  こちらも沙耶に負けず劣らず男子からの熱い視線を集めていた。 「いや、俺は断然月島を推すね」 「同感。あの誰とでも仲良くできるフランクな感じがたまんないよな。まあ、スタイルはかなり残念なんだけど」  喜んでいいのかちょっと微妙な評価をうけるその少女は、コートの中で一際大きな声を出して目立っていた。 「あははっ、いっくよー」  明るく染まった揺れるショートカットに、前髪を止めるトレードマークのヘアピン。  丁寧に化粧の施された顔は大人な雰囲気を醸し出しているけれど、それに対して友達にふりまく屈託のない笑顔はどこまでも純粋でまっすぐだ。  彼女の名前は、月島莉子。  今年から同じクラスになったばかりの子である。  学校内の評判とかに疎い俺は知らなかったのだが、一年の時から莉子の人気は相当なものだったらしい。  あの笑顔一つで男女問わず人気を獲得したという話だったが、実際に目の当たりにして大いに納得した。  ただ、唯一欠点を挙げるとすれば、体つきがスレンダー過ぎるところだろうか。  一部男子の間では断崖絶壁と呼ばれている。  ぴったりすぎて逆に笑えない。  まあ、先に誤解を解いておくと、俺は好きになった女の子の体ならなんでも好きだ。  真面目にガールズウォッチングをしているせいか、思考回路がいかれ始めている俺だった。
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