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一人で行くより、
誰かと話しながら学校に行くのとでは、感じる時間が全然ちがった。
いつもは長く感じる距離も、
今日はあっとゆう間だった。
私達は、学校に到着した。
「麗奈さん。また授業中メールします。」
と言って彼は、教室へと向かっていった。
その様子を私は一人で見送っていると、その様子を見ていた梨那が話しかけてきた。
「おーー。見たぞ。奴か。
うん。まぁなかなかなんじゃない?まぁいきなり一緒に登校してくるとは、あいつやるな。」
見られていたことに驚いている私に見向きもせず、まだしゃべっている。
「でも年下かぁ。もう卒業前やしなぁ。付き合ってもすぐ別れなあかんな。あんた、山口に行くかもしれんのやから、離れ離れになるしな。」
「ちょっと、どこから見とったんよ。一緒にきたことも見とったん??さすが、梨那様。参りました。」
と言いながらも、山口に行くかもしれないという事は、間違っていなかった。
私が受ける大学は、山口県にある。
そして、今私がいる、ここは兵庫県。
誰と付き合ったとしても、続けられる距離ではないと分かっていた。
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