第2章

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そんな状況の中で勉強するのは難しいかった。 私も11月には推薦入試をうける予定だ。 もともと大学なんか行く気がなかった私だったが、親と先生に無理やり薦められ、勝手に進学コースの仲間入りにされていた。 私が机に座って間もなくすると、チャイムが鳴り、担任の野田先生がタイミングよく登場し、授業が始まった。 授業が始まり、しばらくすると、隣の席の岡が私に話しかけてきた。 「なーなー。さっき本庄と話しよるの聞こえたけど、本間なん?」 岡こと、岡和明は私の元カレだ。そう。3ヶ月前に私を振った張本人だ。 振られた当時は、この私を振るなんてどうかしてるとさえ思っていて、別れてからは、話していなかった。 しかし、神様とゆうのはいたずらで、先週行われていた席替えで偶然にもとなりになった。 もう学校に行くのが最悪だとさえ思ってしまった。 別れたことを知っていた担任の野田先生が、ほかの席に移動してもいいよと話してくれたが他の子に迷惑をかけるわけにもいかなかったので、そのまま彼の隣の席で我慢していた。
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