これがぼくらの始まりで

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「はは、ははは……」  引き攣った表情、乾いた笑い声。恐怖の余りパニックに陥った葉月。壊れかけた玩具の様にガタガタと震えている。  だが柚葉はそんな葉月の反応など意に介さず(おそらく皆の反応が同様な物で慣れているのだろう)、人差し指で軽く葉月の顎を持ち上げる。 「そんなに怯えなくても良いのよ、せっかくの可愛い女の子なのに。そんなんじゃ可愛い顔が台なしじゃない」 「は……はい」 「それに君には見て貰いたい物があるの」  そう言うと、柚葉は自らの胸元へと手を伸ばす、激しく自己主張する豊満な谷間へと。 「まっ! 待って! いきなり何を!?」  不意打ちに近い思いがけない誘惑に、顔を真っ赤に染め顔を逸らす葉月。同性・異性なんて関係なく全てを魅了するプロポーション。ウブな葉月には刺激が強すぎたらしい。 「葉月ちゃんは何を考えているのかなぁ~?」  慌てる葉月をからかい、反応を明らかに楽しんでいる柚葉。 「見て欲しいのはこっちよ」  クスクスと込み上げる笑いを抑えながら、再び胸元へ手を遣る。そして谷間から取り出したのは数枚の写真。  
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