プロローグ

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「遥様?遥様‼」 「ん…」 「起きて下さい」 ガバッ 「うるさい‼休みの日ぐらいゆっくり寝かせろ」 「ですが…綾斗様がお呼びで…」 何?父さんが? 「そうか…分かったすぐ行く」 「はい」 「怒鳴って悪かった…」 「いいえ…慣れました」 そうか… 「朝食はいかがします?」 「食べる…話が終わったら行くから…用意しておいてくれ」 「かしこまりました」 スタスタ 「こんな朝早く…一体?」 まあ…いいか… 私の名前は一ノ瀬遥だ…父は綾斗で母は理子だ…我が家は極道の家系で…両親もやばい仕事をしている…1人娘の私は跡継ぎだ… 「こんな服で構わないか…綺麗にする必要ないからな」 どうせ破れるしな 「…」 今は春休みで次は高校生だ…別にどの学校でも構わないから父に全て任せている…もしかしたらその事かもしれんな 「父さん…」 「遥‼来たか…まあ座れ」 ああ… 「朝から呼び出して何の用だ?」 「これを見ろ」 高校のパンフレットだな 「そこに行く事になる…今日下見に行くからお前も来い」 ここが…それなりにきれいな校舎だな 「ん?これ男子校だぞ?ほら…ここに書いてある。私はこう見えて女だ」 「ん?ああ…古いのだからな…これが新しいのだ」 新しいの?あっ…共学に変わっている 「え?まさか…今年から…?」 「そうだ…去年まで男子校だったんだ」 なるほど…男が減って…仕方なく共学か…しかし今年からと言う事は…2年も3年も男子だけと言うことか…?
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