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第二章 「2回目の出会い」
彼と2回目に会ったのは、会社の懇談会だった。
そう。私はあの面接で合格し、みごと内定を頂くことができた。
そして、その懇談会の会場にも彼はいた。
私はなぜ彼がここにいるのかとても不思議だった。
とても頭がよさそうだったし、もっと他のいい会社に決まっていてもおかしくなかったからだ。
彼のことを少し気に入ったのは、この懇談会での出来事だった。
苗字の行が近かったため、私は彼の隣の席だった。
正直、その時私には彼氏もいたし、もともと見知らぬ男性は嫌いだったたため、隣の席だと知ってとてもいやだった。
懇談会は、自己紹介と今の心境等をみんなの前で述べるというものだった。
自己紹介が始まり、彼の番がきた。正直、次に自分の番がくるとわかっていたため、うまく人前で話せるか心配で、彼の話など耳に入っていなかった。
多分他の内定者も同じ気持ちだっただろう。
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