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?:「でやぁ! ふんっ!」
1人豪快に槍を振るう大男。真っ赤な鎧と兜を身に纏い、長さ3メートルほどの槍をいとも簡単に振るっている。
目の前にはざっと300人ほどの敵兵。
そんな数など気にも止めず、男は1人、1人と敵をなぎ倒していく。
?:「どうしたぁ!もう終わりか!?我が双竜の錆びにしてくれるわ!」
男の威勢に退く兵が次々に呟く。
「やはり鬼だ…!わしら人間には敵わぬ相手だっただよー!」
「わしは虎に育てられたの子だと聞いたぞ!元は黒かった鎧も返り血で赤く染まったと…」
口々に叫ぶ兵をよそにその集団に斬り込むその男、
?:「暉彦の軍もそれほどではないな…親方様の命令、眼の黒い内には誰にも邪魔させん!」
一つの小さな点と大きな点が交わる瞬間であった。
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