12566人が本棚に入れています
本棚に追加
/1637ページ
私が発した言葉は確かに瑞貴の耳に届いた。
「やっぱりな。」
だけど、その反応は私が想像していた反応とは違った。
私は、瑞貴がもっと驚くと思っていた。
『なんでだ?』とか『どうしてだ?』とかの質問をされる事を想像していた。
だけど、瑞貴は驚く事もなく、それどころか、私が言う名前が分かっていたかのようだった。
「・・知ってたの?」
そんな瑞貴の言動に驚いたのは私の方だった。
「あ?」
「響さんがここにいた事を知ってたんでしょ?」
最初のコメントを投稿しよう!