1章 ~不良です…。~

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―――――3年前――――― 「由稀菜~、本当にいいの~?あとから後悔してもしんないかんね?」 「いいって言ってんじゃん、早くやって?内心ちょっと怖いんだから」 「はいはい、じゃあいくよ?」 「うん」 ガッシャンッ!! この時私は、中2にして初めて耳たぶに穴をあけた ピアスをつけるために… ―――――――…………… ―――――……… ――……… キーンコーンカーンコーン 「山崎!!ちょっとこっちこい!」 「なんすか先生」 「なんすかじゃないだろ!お前自分がしたこと分かっているのか?ちょっとの土日の間に穴を2つもあけやがって…受験のときどうするつもりだ」 「なんとかなるっしょ」 「あのなー、ふざけるのも大概にしろよ?」 「……………」 私の名前は山崎由稀菜(ヤマザキ ユキナ) 当時14歳 中1の後半ごろから先生や親に対して反発し始め、今では絶対にしちゃいけないピアスの穴を片耳に一つずつあけた 以前は髪も染めていて、もうやりたい放題 お酒はもちろんタバコも吸って万引きもしょっちゅうやっている… 薬はまずいからやってないけど、それでも充分って言っていいほど悪びれたことをしている もう高校に行く気0だね… こんなやつ入れてくれる高校なんてねぇって …………と、思いきや 「受かっちゃったよ」 「やったじゃん由稀菜!また一緒にいられるね!」 このこは野沢美佑(ノザワ ミユ) 私の一番の親友 ピアスをあけてくれたのだって美佑だし、髪を染めてくれたのだって美佑… 万引きだって呑みをするときだっていつも一緒にやってた…私と同じ共犯 けど大好きな大切な友達 ―――――――…………… ――――……… ――……… 「はい、じゃあ授業はじめるぞー……おい山崎」 「んー?」 「んー?じゃない授業を始めると言ってんだ、いい加減化粧をやめろ、授業中だぞ」 「もう終わるって」 「そういう問題じゃない!机の上にまず教科書とノートを置け!お前の机の上は雑誌と化粧ポーチと鏡だけしかないじゃないか」
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