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「そだねー」
「ふざけんな!!言うことを聞けないんだったら今すぐ全部捨てるかんな!」
「はぁ?」
「いいか、もう一度言うぞ?今すぐ机の上のものを片付けて教科書とノートを置け」
「勝手に言ってろよ」
その一言を言った瞬間、うぜー教師が私の前までズカズカと勢いよく歩いてきて、机の上にあったものを無理矢理奪いとり、汚いごみ箱に放り込んだ
「おい!何してんだよ!そのポーチ高かったんだぞ!!」
「しるか!!…はいじゃあ気を取り直して授業を再開するぞ、馬鹿の相手をしてるとその分馬鹿が移るからな」
「…………なんだとてめぇ」
「いい加減その口の聞き方やめろ、先生には敬語を使え」
「ふざけてんじゃねぇぞハゲが!!!」
――――……………
――………
その瞬間、私は教師を殴った……
それも一発や二発ではなく、奴から鼻血がでて意識が飛ぶ寸前まで殴り続けた
ポーチを捨てられたことにこんなにキレてるんじゃない
あいつの一言に無償に腹が立っただけ…
"馬鹿の相手してるとその分馬鹿が移る"と言われた瞬間、あいつに私の生き方を否定されてる気分だった…
校則を守らかったのは私が悪いけど、あいつにそこまで言われる筋合いはない
―――――……………
―――………
―……
「それじゃあ、明日から学校来なくていいから」
「…こっちから願い下げだ」
私が殴った教師は全治10日らしい
そんなに思いっ切り殴ったつもりはないけどね
仮病でもつかってんじゃねぇか?あの野郎
まぁ、案の定と言わんばかりに私は退学処分を言い渡された
「これからどうしよーかなー」
ひとまず私は家に帰った
「ただいまー」
「あら、由稀菜早いじゃない」
「んー、退学になった」
「…………え!?なんで!?」
「ムカついて教師殴ったから」
「だからってねぇあんた」
「お母さんまで説教かよ…もう聞き飽きた」
そういい、私はお母さんの説教から逃げるように自分の部屋へ駆け込んだ
これからどうしようか…
そう思いながら、とりあえず私はアルバイト雑誌を読み、やりやすそうなバイトを探した
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