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家から車で15分くらいのところに幸茄さんのお店があった
店の名前は"クラブS"
そう、幸茄さんの仕事場とはクラブのこと
みんなが躍りまくって、騒ぎまくって、飲みまくるとこ…
ガチャッ
「おっはよー」
「あっ、幸茄さんじゃないっすか!おはようございます!」
「さっちー!おはよー!」
幸茄さんが店の中で一言"おはよー"というと、あちこちから従業員たちの挨拶が返ってきた
その光景みて、ここの従業員たちは皆が仲良しなんだなと感じた
「みんなに紹介するねー!今日からここで働くことになった山崎由稀菜!私の姪だから虐めたりしたやつは即殺すからねー(笑)」
殺すって………
自己紹介で残酷なこといわないでよ
幸茄さんらしいけど…
「うぃっす!由稀菜よろしくな!」
「よろしくねゆきちゃん!」
「ゆっちゃん超かわゆー!!」
「よ、よろしく」
「ゆき、店の開店は18時からだから、ちゃっちゃっと準備するよ!」
「あ、うん」
幸茄さんに連れられながら私はサクサクと開店の準備を手伝った
クラブSは18時~6時までらしく従業員の制服はないらしい…
言わば私服でOKといいこと
首に従業員の名札をかければそれで制服の代わりとなっているらしい
「さっ!店あけるよー!」
幸茄さんの一言で店は開店した
開店したばっかだというのに、それを待っていたといわんばかりに客がぞろぞろと入ってきた
それと同時に店の中にその場で躍りだしちゃいそうなミュージックをかけはじめ照明も少しずつ薄暗くしていった
「ゆきはこっちにきて」
「うん」
「ゆきの仕事はバーでの接客をやってもらうわ!スタイルもいいしおっぱいもでかいからどんどん客がくるわよ(笑)!ナンパされても嫌がらずに応えてあげてね(笑)」
「え…水商売じゃないんだから」
「似たようなもんよ!ちょうどバーテンダーが一人辞めちゃったから困ってたんだよね」
「って!私カクテルとかお酒作れないよ!?」
「そんなのこれから覚えればいいじゃない!ちなみにもう一人のバーテンダーはあの子!まーちゃん!ちょっと来て!」
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