1章 ~不良です…。~

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仕事を始めてから早1年… 今は仕事場のみんなとも完全に打ち解け、カクテルやいろんなお酒も真璃のおかげで作れるようになった 「はよーっす」 「おっす!由稀菜今日きげん悪くね?」 「付き合ってた男に浮気されたの!今一発殴ってきたからちょっとスッキリしたけど」 「それでちょっとかよ(笑)怒れ狂って店の家具こわすんじゃねぇぞー!」 この男は橋本和也(ハシモト カズヤ)24歳 この店のムードメーカー的存在の人 みんなには和也、かず、かずさんって呼ばれていて私はかずって呼んでる 「ねぇ和也~今日だけステージの仕事代わってくんない?今日彼氏くんだわ」 この女の人は桜井遥(サクライ ハルカ)22歳 これまたすごい美人で、何股いるかわからないくらい男がいると言われている みんなには浮気を由来にうーちゃんと呼ばれたりはーちゃん、はる、遥と呼ばれている 私はうーちゃんとは呼ばずにはーちゃんって呼んでるけど そのほかにも香苗ちゃんやともやん、成くん、清弥など親しくなった人がいっぱいいる 「ゆっき~、和也が仕事かわってくんな~い!ゆっきー代わりにやって?」 「はーちゃん、自分の仕事くらい自分でしなよ」 「わ~、今日彼氏に浮気されたゆっきーに怒られた~」 「喧嘩売ってんのかよ!」 「んふっ、ゆっきーもまだまだね(笑)」 「たっくもう…」 いらついてたとはいえ、一応浮気されて地味にショック受けてたんだからそこんとこはあんま触れないでほしいよ… 以外とメンタル弱いんだから 一人でぶつぶついいながらも私は真璃が待つカウンターへと行った 「おはよー、今日のゆきはご機嫌ななめだね(笑)」 「はぁー…どっかにいい男いないかなー?欲求不満でしかたないよ」 「なに言ってんのよ!ゆきに似合う男ならその辺にごろごろいるじゃない!なんだったら私が紹介してあげようか?」 「え!本当!?」 真璃の言った一言に私は大喜びした 真璃の選ぶ男はみんないい男だから期待に胸が膨らむ 「でも…性格がちょっとやばいんだけど…それでもいい?顔はバッチリだから!」 「え?麻薬とかやってたりするの?」 「いや、そういうんじゃなくて…軽いっていうか、遊び人みたいな?」
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