20人が本棚に入れています
本棚に追加
「それまた私と一緒だ(笑)」
「高校は?」
「退学になった」
「それも兄と一緒だ…今日は兄が家に女二人も連れてきたから私追い出されたの…女共に」
「二人って……あっ、そういえばあなたの名前は?」
「鈴木麻美(スズキ アサミ)、お姉さんは?」
「私は山崎由稀菜だよ!」
「由稀菜っていうんだ!メアド教えて?私由稀菜さんと仲良くなりたい」
「いいよ!」
麻美ちゃんとメアドを交換し、しばらく話したあと、麻美ちゃんは踊ってくるといってカウンターを離れて行ってしまった
―――――…………
――………
「こらゆき!あんた未成年に酒売ったな?」
「あ、ばれちゃってた?」
「まったくもー」
「ねぇ真璃、私たちも少し飲まない?」
「仕事中だよ?」
「少しだけだよ」
「仕方ないな~(笑)」
そういうと真璃はカクテルを一杯分だけ注いでくれた
私たちが幸茄さんにバレないようにお酒を飲んでいると常連の若者が私たちに話しかけてきた
ま、いつものことだけど
「よっ!由稀菜ちゃん!」
「ども!」
「ちょっと~!ゆきだけ?真璃は?」
「真璃ちゃんも!」
「次いでかよ~」
この常連のお客さんは天宮 竜(アマミヤ リュウ)さん20歳
私の3つ上のフリーター
いつも私を口説こうとするちょっとしつこい人
「ねぇ、昨日映画のチケット貰ったんだけど、由稀菜ちゃん一緒に見に行かない?」
「え?私とですか?」
「もちろん!どう?明日でも」
「…でも仕事が」
「行ってくればー?」
私が断ろうとしたとき、真璃がいきなりそう言った
そんなこと言ったら断りづらくなっちゃう
「え…でも……」
「本当に!?一緒に見にいってくれるの?」
「………はぁ、じゃあ明日だけですよ?」
「よっしゃ!ありがとう由稀菜ちゃん!そしたら明日の15時に迎えに行くね!由稀菜ちゃんも寝なきゃ疲れちゃうしな」
「ど、どうも」
はしゃぎゃながら注いだお酒を一気のみし、天宮さんはカウンターを離れていった
最初のコメントを投稿しよう!