一人ぼっちの誕生日

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2階の私の部屋に行って鞄を机の上に置いてから下に降りて玄関に行こうとしたらもう既にリビングに向かう真山さんがいた。 「ああ、由宇紀ちゃん悪いけどひとつ荷物を持ってきてくれない? 玄関に置いてあるの」 お手伝いをしたがる私の為に一つ軽い荷物を玄関脇に置いておくのが真山さんのやり方で。 「わかった」 それも今日でおしまいなんだと思うとわざとゆっくり持って行きたくなる。 「急がないと溶けちゃうから早く持ってきてね」 わあ、アイスだ そう思ってさっきまでとは違って慌てて走る私。 アイスが有るってことはあれ作るんだ真山さん。  
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