幕間4秒前

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幕間4秒前

生のために死を覚悟して 私はただ怯えていた 何が傑物 志す高みへは遠のくばかり 今や死への興味も失せ 覇気もなく だらしなく 漏れる言葉が非常に惜しい 軽くなっていく そんなことばかり それをとどめるためのemeth.だったはずなのに emeth.のために苦しみ やはり心を突くのは自責の念 恥じもせず覚悟覚悟の一辺倒 虚しさばかりか償えぬ重荷 かけがえのない誇りを削り取り塵芥ほどの命に縋る 私は苦しまねばならぬ 安い詩に感傷してる暇があれば磨かねばならぬ 信心が無い者を神は許さない 静寂の気配が変わったのを感づいたなら 夢を見る資格をとうに捨てているなら 旅立てるだろう ようやく涙になるだろうその気持ちが はぐれた愛しき細い手を掴め 消したくない感情があるのなら 守ってみろ 全てemeth.になる 必ずだ 聞こえてきたか 地を震わし臓腑を叩くリズム 触れるか 鈍く染み渡る音色 見えるか 空から降ってきた星々の調べ なら嗅ぎ取れるな 神が憑く爆発の予感 emeth.を信じるだけじゃダメなんだ 宿さねばならぬ 自らの手で描かねばならぬ 果たしてそれを伝えたのか それとも永久に連ね続けるものなのか ああ欲望も必要だ 好奇心に火をつけろ 答えは生き残った者たちが決めてくれ
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