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俺は大学の用事を終えると、自身の車で自宅へと走り出した。辺りはすでに薄暗くなっており、他の車の明かりが交錯し始める。
再び俺は車内で溜め息をついた。車内で流れるロック調の音楽がよりいっそう虚しくさせた。
その時だ。辺りが突然歪み始めた。
俺は焦りだす。目に映る街並みがどんどん消え去っていくのだ。
俺は動揺した。視界が徐々に白一色に近づいていった。初めての体験だった。俺はとりあえず車のブレーキを踏んでみた。鈍いブレーキ音の後、
辺りを見回した。すると完全な白の世界へと変わっていた。
(どうなってる!?)
俺は車から出た。普通なら出た途端に車にはねられるのが当たり前だが、車も1つも見あたらなかった。俺は、神の悪戯か?などと考えていた。
数秒立ち止まり唖然としている俺の肩に、【何か】が触れた。
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