第弐章-龍族-

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「はい、今回の報酬500万$よ。」 ようやくお金が入った…。 このことに安心した僕は、武器屋に行くために¨ありがとうございます¨とだけ言って足早にギルドを去った。 場所は変わって武器屋の中、バアルは早速良さそうな武器を探している。 『武器屋カ…、オ前はどんナ武器ヲ使エるんダ?』 「ん?何でもいけるよ? けど、重い武器は少し苦手かな? 関節剣とかは使いやすいけど大剣とかは少し…ね」 などと、心の中で会話をしていたところ、明らかに異質な大鎌があった。 「鎌…か。 使った事がなかったな。」 マスター!と叫んだ途端、マスターとみられる人物が転移を使って前に現れた。 (態々転移って…。相当気合入れてるんだな…。) 「お呼びでしょうか?」 「あぁ、この鎌を試し切りさして欲しい。」 その、巨大な金の鎌を指差しながら試し切りさして欲しい、と言ったのだが、 「これですか…、お金はお客様払いで宜しいでしょうか?」 などと少し良く分からない答えが返ってきた。 「ん…、買うのではなく試し切りをしたいのですが…。」 「えぇ…、分かっていますよ? この鎌はお金を喰わせることによって切れ味が増すのですよ。 【金鎌-大金喰い-】それがこの武器の名前なのです。」
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