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「確かに瑞樹の言う通りかも知れない」
「このホテルの管理人室に電話してみない」
瑞樹はそういうと、ホテルの案内用のリーフレットを差し出す。そこにはホテル『カルーア』の電話番号が記載されていた。
〇五六六-七二-一七××
義人は携帯のプッシュボタンを押す。呼び出し音が何度か鳴りそのまま留守番電話案内が流れた。
義人は同じ操作を三回繰り返したが受話器の先に人は出ない。
「通じない。もしかしたら管理人も死んでるかも」
「そんな……」
義人は室内の受話器でフロントを呼び出すが、やはり通じない。
「どうやら部屋のロックは外してもらえない」
「やっぱり警察に電話しましょう」
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