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暖かい日差し、鳥の囀り。
「う……んん……」
緩慢な動きで瞼が開く。見知らぬ部屋。女性は体を起こした。
「ここは……」
「俺の家だ」
声のした方を向くと、見覚えのある青年がソファに腰掛けていた。
「あ………もしかして……手当てしてくれたの?」
女性の頬や手には、絆創膏(ばんそうこう)や包帯が巻いてある。
「まぁ、な。……それより、服をどうにかしろ」
青年は頬を赤くして視線をずらす。
女性は自分の格好を見た。ドレスの肩ヒモがズレていた。
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