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「あらあら……負けてしまいましたか」
遠くから戦いを見物していた淑女が呟く。今回の一件を影で操っていたのは彼女だ。
「やはり彼は、私にこそ相応しい」
勇と二人なら、ミュージアムという強大な組織を手に入れることも容易い。仮面ライダーWも、敵ではない。
「ふふ……楽しみですわ」
小夜子は双眼鏡を下ろし、笑みを浮かべる。
事は目論み通りに進んでいる。ただ一つ、二人の絆の深さを除いて。
「まぁ、殺せば済むことですけど」
言いながら、小夜子は夜の闇へと消えていった。
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