Mからの刺客/傍にいる人

19/19
765人が本棚に入れています
本棚に追加
/242ページ
「ねぇ、次はあれに乗ろうよ!」 「ああ、いいぞ」 翌日、勇とナナはサザンウィンド・アイランドパークに来ていた。前々から遊園地に行きたいと言っていたナナを、勇が誘ったのだ。 勇は普段と変わらないラフな格好をしているが、ナナは見たことのない服を着ている。彼女にしては珍しい、可愛らしい服だ。その服をセンスの良い瑠花に選んでもらった事を、勇は知らない。 (来てよかった) 楽しそうなナナの横顔を見て、勇は内心で呟く。 激しい戦いの後の、心休まる一時。二人はどちらからともなく、手を繋いだ。
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!