消えるD/大泥棒を捕まえろ

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「目の前から消える……とても人間技とは思えないな」 怪盗Dは、その方法で何度も警察の包囲網から脱したらしい。こんな事ができるのは…… 「怪盗Dは、ほぼ間違いなくドーパントよ。じゃなきゃ、世紀の大魔術師ね」 「世紀の大魔術師って何だよ……」 そんな凄い奴なら泥棒なんてしないだろうと、勇は付け加えた。 「と、とにかく! ドーパントの可能性がある以上、私たちの出番よ!」 茶化されたのが恥ずかしかったのか、ナナは顔を赤くして声を上げる。 勇はそんなナナを可愛らしく思い、柔らかな笑みを浮かべた。
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