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「怖い顔。せっかくの美貌が台無しですよ」
「うるさい! あんたは、絶対に許さない!」
三連蹴り。人体の弱点を狙う。それを、小夜子は信じられない動きでかわした。
「知っていますか? 勇君の肌、とても舌触りが良いんですよ」
「なっ!?」
小夜子が蹴りを放つ。
普段のナナなら避けることができるのだが、冷静さを欠く今の状態では避けることができない。
蹴りの直撃を受け、ナナは吹き飛んだ。
「ぐぅ……」
ナナは立ち上がり、小夜子を探す。既に車に乗っていた。
「近いうちにまたお会いしましょう。さようなら、お二人さん」
小夜子の運転する高級車が、その場を去っていった。
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