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公園に着くと、ナナは早速トレーニングを始めた。研ぎ澄まされたその動きは、何度みても凄い。
(このまま……)
戦うのを止めて、ナナと二人で暮らすのもいいな。ベンチに腰かける勇は、ふとそう思った。
最近、アクセルと名乗る新しい仮面ライダーが現れたそうだ。Wとアクセルがいれば、スカルは必要ないだろう。ただ……
(あいつだけは、俺の手で倒さないと)
脳裏に、死神と淑女の姿が浮かぶ。ナナの家族を殺害したあの女だけは、絶対に許すわけにはいかない。
「どうしたの? 考え事?」
不意に、頭上から声が聞こえ、勇は視線を動かす。すぐ側に、ナナの美貌があった。
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