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「昨日、風花大学で起きた事件のこと知ってる?」
朝一番、いきなり家に来たナナは、そんな事を切り出してきた。
「ああ……確か、テニスをしていた女子大生が、何者かに命を狙われたんだよな?」
勇は、興味がなさそうに答えた。
「その女子大生、私の幼なじみなの」
「えっ……そうだったのか」
勇はソファから体を起こしナナを見る。ナイトドーパントにつけられた傷は治ったようだが、元気がない。幼なじみが心配なのだろう。
「犯人は捕まったのか?」
「まだよ。それと、犯人はドーパントの可能性があるの」
「ドーパント、か。それなら俺たちの出番だな」
勇はソファに座り直した。
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