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ナナとサーティーン・ドーパントとの間には、絶対に埋めることのできない“差”が存在する。
(そんなの関係ない!)
ナナは疾走する。大切な人のために、死神に挑む。
「愚かですね」
サーティーン・ドーパントの腕が、ナナの首へと伸びる。動きを封じられた。
「があっ……っ」
息ができない。苦しい。
ナナの表情が、歪む。
「貴女を殺せば、勇君は私のものになる。しかし――」
ナナの体に異変が起こる。首から徐々に、結晶化していく。
「こっちの方が面白そうです。さようなら……一生ダイヤとして過ごしなさい」
ナナの体が、黒い結晶体に包まれた。
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