Sとの決着/闇を撃ち抜くモノ

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ベッドから体を起こす。それだけで全身に痛みが走り、勇は顔をしかめた。 「まだ、寝てないとダメですよ」 現在地は、勇の家。 勇の隣には…… 「すみません……瑠花さん」 ナナはいない。 栗色の髪をしたナナの幼なじみが、椅子に座っている。 「手当て、ありがとうございます」 「いえ……それよりも、ナナちゃんのことをお願いします」 ナナを助けたいのは山々だが、立ちはだかる壁は果てしなく高い。ブレットメモリを奪われたいま、それが可能だろうか? 不可能という単語が、頭に浮かんだ。
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