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「勇さん!」
瑠花の声が部屋の中で響く。
勇は驚き、目を点にした。彼女が声を張り上げたところなど、初めて見た。
「ナナちゃんは、勇さんを待っています。他の誰でもなく、勇さんをです」
瑠花は、真摯な眼差しを向けている。
そんなこと、言われなくてもわかっている。でも、できない……サーティーン・ドーパントには、勝てない。
勇は、目を逸らした。
「勇さんは今まで、なぜ戦ってきたのですか? 仮面ライダーだからですか? それとも、目立ちたいからですか?」
「そんな、違います! 俺は……」
勇の脳裏に、今までの出来事が浮かんだ。
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