Sとの決着/闇を撃ち抜くモノ

3/24
前へ
/242ページ
次へ
「勇さん!」 瑠花の声が部屋の中で響く。 勇は驚き、目を点にした。彼女が声を張り上げたところなど、初めて見た。 「ナナちゃんは、勇さんを待っています。他の誰でもなく、勇さんをです」 瑠花は、真摯な眼差しを向けている。 そんなこと、言われなくてもわかっている。でも、できない……サーティーン・ドーパントには、勝てない。 勇は、目を逸らした。 「勇さんは今まで、なぜ戦ってきたのですか? 仮面ライダーだからですか? それとも、目立ちたいからですか?」 「そんな、違います! 俺は……」 勇の脳裏に、今までの出来事が浮かんだ。
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!

766人が本棚に入れています
本棚に追加