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「この子が篠沢瑠花(しのざわるか)。私の幼なじみよ」
「は、はじめまして……篠沢瑠花です」
場所は変わり、ナナの家。
容姿とは裏腹に、全く女性らしさの感じられない部屋に、勇はいた。
今回の被害者、篠沢瑠花に会うためだ。
「初めまして、時雨勇です。普段はバイク便のバイトをしています」
「……勇、何でそんなに笑顔なのよ?」
爽やかに自己紹介をした勇に、ナナの鋭い視線が刺さる。
何でも、篠沢瑠花は今年度のミスキャンバスらしい。可憐な容姿、それを引き立てる癖のある栗色の髪。露出が控え目な服装も、彼女のイメージにピッタリだ。
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