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「これが、格の違いです」
変身が解け生身に戻った勇を、サーティーン・ドーパントは持ち上げる。軽々と投げ飛ばした。
「が……っ……」
体が動かない。全身にできた傷から、なにかが抜けていく。
まだだ。ナナを助け出すまでは、止まるわけにはいかない。動け、動け、動け!
「ぐっ………な、ナナ……」
それは偶然なのか、目の前には黒い結晶体があった。
その中には、苦し気な表情をした、最愛の女性がいる。
「ナナ、必ず、助けるからな」
立ち上がる。立ち上がった瞬間に、死神に首を掴まれた。
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