766人が本棚に入れています
本棚に追加
「貴方には幻滅しました。私の手で、殺してあげます」
ブラックダイヤモンドに押し付けられる。首を締め付ける圧力が強くなる。
死ぬのか? 好きな女一人守れずに、無様に死ぬのか? 情けない……本当に、無力だ。
「そ……を……せ……」
何かが聞こえた。その後にひびが入る音。背後の結晶体に、異変が起きている。
「その手を、放せ!!」
叫び声と同時にブラックダイヤモンドが砕け、突き出された足が、サーティーン・ドーパントを後退させた。
朦朧とする意識のなか、勇は自分を支える者を見た。
月明かりを浴びて輝く金色が、視界に映った。
最初のコメントを投稿しよう!