Sとの決着/闇を撃ち抜くモノ

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「自力でブラックダイヤモンドを砕いた? そんな馬鹿な」 言葉を吐き捨てるサーティーン・ドーパントに、二人は視線を移す。 「勇、いける?」 「ああ、大丈夫だ。ただ……」 スカルメモリが手元にない。サーティーン・ドーパントの後ろにある、穴のなかに落ちている。 「あいつは、私が引き付ける。あんたはメモリを」 言うと、ナナは構えをとった。見慣れた構え。そして、奴を手招きする。 「来なよおばさん。私が相手になるよ」 「お、おばさん……?」 勇から見て、小夜子はまだおばさんと呼ばれるには早いと思う。 だが、ナナの挑発は、目に見えて効果があった。
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