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「誰かさんとは大違いだ……」
「あんた、喧嘩売ってるの?」
物凄く睨んでくるナナを無視し、勇は瑠花に意識を向けた。
「早速、事件のことを聞いてもいいですか?」
「はい……」
瑠花は暗い表情で頷く。誰かに命を狙われたのだから、暗い気持ちになって当然だ。
「犯人に心当たりはありますか?」
「いえ……ないです」
瑠花が嘘をついているようには見えない。本当に、心当たりはないようだ。
「そうですか。じゃあ、その日なにか変わったことはなかったですか?」
「変わったこと、ですか?………あの、信じてもらえないと思って、警察に言ってないことがあるんですけど……」
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