766人が本棚に入れています
本棚に追加
「ナナちゃん……」
「心配しないで、振り切るから」
ナナは荒々しい運転で他の車を抜いていく。
ビックスクーターも負けじと飛ばす。なかなか差が開かない。
ビックスクーターの運転手が、何かを手首に挿した。ガイアメモリだ。
瞬間、ビックスクーターの運転手が人の形をした怪物へと変わる。その左手には異形のスナイパーライフル。銃口が助手席へと向けられた。
「やばい! ナナ、避けろ!!」
勇が叫ぶと同時に、引き金が引かれる。ナナは咄嗟に車体を動かし、狙いを逸らした。
最初のコメントを投稿しよう!