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「はぁ……」
鏡に映る自分を見て、ナナはため息をついた。
イレイザードーパントの膝蹴りによって、鼻骨が折れたのだ。顔は女の命なのに……ナナはまた、ため息をついた。
インターホンが鳴る。
訪問者は勇だ。
「よっ! 具合どうだ?」
「えっ………心配して来てくれたの?」
勇の訪問が嬉しくて、ナナの頬が赤く染まる。
「まぁな。俺たちパートナーだろ」
「勇……」
胸の鼓動が高鳴る。もしかしてこれは……
「だから、瑠花さんを紹介してくれないか?」
「は?」
「幼なじみだからアドレス知ってるだろう? 俺に紹介して」
「あんた……あんた……」
せっかく良い感じだったのに……台無しだ。
「帰れぇぇぇ!!」
「ぐぶぇ!?」
強烈な右ストレートが、勇の顔面に直撃した。
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