最強のT/諸刃の弾丸

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夜が終わり、朝がくる。 勇の家にいるナナは、彼の額の汗をタオルで拭った。 (私のせいだ……私のせいで、勇は……) ナナは自分を責める。小夜子の言う通り、勇のパートナーに相応しくないかもしれないと、思ってしまう。 「ナナ……」 不意に、勇に名前を呼ばれた。うわごとのようだ。 「ナナ……ナナ……」 勇の手が宙をさまよう。 ナナは、その手を握った。 「勇、私はここにいるよ」 ずっと側にいる。そう言いたかったが、言えなかった。 ナナの温もりが勇の手に伝わる。彼は、落ち着いたような表情になった。
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