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「風間…」
あたしは、もう一度呟くように、言った。
「よっ…」
風間は、右手を上げ、そう言うと、あたしの側に来て、隣に腰掛けた。
「なに?あんたもサボり?」
あたしが尋ねると、
「…」
…無視かいっ!!
無視しなくてもいいじゃん!!とあたしが内心怒っていると、風間がいきなり深呼吸をし始めた。
「スー…ハー…スー…ハー…」
顔が、真っ赤に染まっていて、明らかに、様子がおかしい。
あたしは、具合でも悪いのかと思い、声を掛けた。
「大丈夫?顔真っ赤だよ?熱あんの?」
あたしが、尋ねても
「スー…ハー…スー…ハー…」
ずっと深呼吸をしている。あたしは、無視されるのにムカつき、風間の両頬を手で挟み、強引にこちらへ、向かせた。
そして、額と額を合わせる。
「なっ!?なにやって…!?」
風間は、動揺しているらさい。
だが、あたしは、お構いなし。
「ん~…熱は…ないみたいだね」
そう言って、額を離す。
額を離して、風間を見ると…
…真っ赤…。
まさか…
照れてる!?
あたしがそんなことを思っていると、風間がいきなり立ち上がった。
「なっ…何!?どうしたの!?」
「俺…放課後じゃ面倒いから今言う」
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