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すると、風間が
「ふぅん…あっそ…」
と、呟いた。
ちょっとあたしを睨みながら…。
「なっ…、何よ…」
あたしが、尋ねると…
「付き合わないんなら、数学のテストの点数…お前の親にバラすかんな?」
「は…?」
あたしの思考…。
只今停止中。
「いいんだな?」
「‥‥‥」
思考…。
…只今動きました。
「はっ、はぁ~っ!?なっ…、数学のテスト!?親に!?バラすぅ~!?」
「そ」
風間は、平常通りに短い言葉を言って、頷いた。
「むっ…、無理無理無理っ!!ぜ~っ対にだめっ!!」
あたしがそう言うと、
「んじゃあ…俺と3ヶ月付き合う?」
という質問が飛んできた。
「はぁ?どっちかってこと?」
「そう」
またも、短い返事。
ってか…。
そんなことでのせようとすんなんて…、発想が幼稚。
あたしはそう思って、笑いを堪えていると、
「どっちか選べよ…」
と、いう不機嫌そうな声が…。
あ…!!そっか…!
…どうしよ~!!
それからあたしは、黙って考え続けた。
そして8分程経っただろうか。
あたしが口を開いた。
「‥‥った‥‥う‥」
独り言のように呟いた声は、聞こえたのか。
「…なに?」
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