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そしてあたし達の取っ組み合いが始まった。
あ…。
いちお言っとくけど、これもいつもの日常ね…。
あたし達の取っ組み合いは、教師が「おはよう」と言って入ってきても止まることは、なかった。
「おい~?お前ら毎日毎日本当に飽きねぇな?」
ゴン!
そう言って、あたしの頭を出席簿で叩いてきた。
「いったぁ~っ!!」
「へっ…」
風間に鼻で笑われた。
~っ!!
ムカつく~っ!!
「だっせぇ~!叩かれてやんのぉ~」
ゴン!
「ってぇ~!」
「お前もだ」
あたしは、先程風間に笑われた分、思いっきりわらってやった。
教室中にドッと笑いが起こる。
そんなこんなでHRは、終わった。
あ!
これもいつもの日常ね?いちお言っとくね。
HRが終わると、教師は教室から出ていく。
…と同時にあたしの元に手紙が回ってくる。
「ん?なにこれ」
あたしはそう呟いて、手紙を開いた。
そこには…
『放課後 教室で大事な話があるから。
風間 郁斗』
と書かれていた。
は?
あたしは、横目でちらっと風間を見る。
視線がぶつかった瞬間、風間が顔を反らした。
気のせいか…。
赤くなっているような…。
なに…?
あいつ…。
ってかこれ…。
…。
いつもの日常じゃない!!
…ん?
ってか…
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